奇跡を起こすお手伝いができる、最高の仕事。
“不自由なことがあっても、できる方法を探し、自立した生活を送ろうとする”。身体障がい者サポートの実習でそんな姿を目の当たりにした時、すごいなって純粋に感動したんです。学校では介護福祉を学んでいて資格も取得したのですが、その体験が心からずっと離れなくて、卒業後は障がい者支援の道へ進むことにしました。
障がいとひと口に言っても身体障がい、知的障がい、精神障がいなど様々で、それぞれに別の不自由を抱えています。そんな方々のサポートをするのが私たちの仕事ですが、ただ手助けをすればいいというものでもない。あくまでも自立支援が目的なので、障がいのレベルやモチベーションに合わせて一人ひとりとしっかり向き合い、一緒に前へ進んでいくことが大切なんです。その向き合い方も、知的障がいと身体障がいではまったく違います。けれど、そういった難しさも含めて、この仕事は楽しい。例えば、車椅子のフットレストに自分で足を載せられるようになる。健常者にはほんのささいな動きでも、その人にとっては毎日の努力が導いた大きな一歩。それを見守り続け、奇跡の瞬間に立ち会える喜びは、何物にも変えがたいものがあります。自分の仕事に対しても、目に見える最高の評価だと思うのです。